フランス退屈日記

9月から始まったフランス留学でのあれこれ。旅と生活の記録。

インスタグラム

最近気になっている長井短というモデルさんの連載。

 

ねぇ、あの娘のインスタに親でも殺されたの?/長井短 AM

 

 

この記事自体はもう一年以上前のもので、これが書かれた時と今とではインスタの機能も進化したり使い道が変わったりもしていると思うのだけれど、

 

 

個人的には、最近インスタが面白くないな〜って思います。と、このままではインスタグラムの悪口みたいになってしまうのでもうちょっと正確に言い直すと、最近インスタに振り回されて疲れちゃった〜という感じ。

 

人だけではなく洋服のブランドやカフェ、雑誌までがインスタを使うようになった今、その使い道も日常の写真を投稿するものから、作った料理、ファッション、新作コスメの紹介、自作の恋愛漫画の連載など多岐に渡り、私がフォローするアカウントも自然にめちゃ増えてしまっていた。

当然タイムラインに表示される投稿やストーリーは増えてしまって、全部見ていられなくなった。これにはもしかしたら日本とフランスの時差も影響しているかもしれなくて、ちょうど私が寝ている間に日本ではみんなが活動を始めていて、起きてインスタを開く頃にはたくさんの投稿が溜まっている、みたいな。

 

全部の投稿にいいね!はできないし、私がこんな風に感じ始めていることを考えれば、同じようにインスタに疲れ始めてきた人もきっといて、私の投稿につくいいねも減ってくるのはある意味当然のこと。わかっているけれど、私は目立ちたがりで自己中なので、いいねがこないことに寂しいと思ってしまったりもする。めんどくさいね。

 

それにあの、「〇〇さんが△△さんの投稿にいいねしました」とか、親しい友達リスト、とかの新機能はなんのためなんですか?なんか怖い。誰がどんな投稿にいいねしててもいいしさ、確かにコンテンツによって見られたくない人はいるかもしれないけれど、フォロワーを親しいかどうかで分類するのはちょっと胸が痛みますね〜

 

一方で少しづつではあるけれど、出会いとともにフォロワーも増える。嬉しいことではあるけれど、何かを投稿するときに、フォロワーたちの顔が浮かぶ。インスタでしか繋がっていない人もいるし、逆に毎日のようにあっている人もいる。学校で会う友達もいれば、バイト先の先輩もいる。現実世界では学校、バイト、家、親友や恋人、それぞれ見せる顔は違うのに、そのフォロワーたちが一堂に会するインスタでは、どの仮面をつけてキャプションを書けばいいかわからない。

 

あとあれね。

彼氏や彼女との写真を投稿していたアカウントから、それら一連の写真が消えていることに気づいてしまった時は本当になんとも言えない気持ちになります。端的にいうと辛い。海外のクリエーターが作った、ミレニアル世代の特徴についてちょっと皮肉っぽくまとめた動画をなにかで見たことがあるけれど、その中で「 SNSから相手の写真を削除する。これがミレニアル世代の彼氏や彼女との別れ方だ。」と紹介されていた。

確かにそうね〜と思うけれども、SNSから写真を消すことの何倍も、自分の中から相手の存在がきえて行くのは難しい。同じように相手の中からも自分が消えていくと思うと悲しくないかな。

写真と違ってタップひとつで相手との思い出は消せない。人との別れをSNSに知らされるなんてちょっと無機質すぎるな〜と思いながらも、そっと、早く立ち直れるといいね、と思っていると、急に新しいパートナーとの写真がアップされていたり。ミレニアル世代はタフですね。

 

いくら付き合っていても二人の写真は乗せて欲しくないとか、友達であっても写りが悪いからこれは嫌だとかあるし、もう難しすぎる。もう令和なのに、この悩み平成からずっと持ってた。

 

日本に帰ったら、インスタじゃなくて直接会いにいこ。帰ったら会おうね〜って社交辞令みたいに聞こえるけれど、そうならないようにちゃんと会いに行って写真撮るのも忘れちゃうくらいおしゃべりしよ。

写真もとるけど、本当にいい写真は印刷してこっそりスマホのケースに入れて大事にしよーっと。