アバウトタイム
この映画を見るのももう何回目になるかわからない。
退屈なギリシア美術の勉強の合間にまた見てしまった。
主人公は、タイムトラベルの能力があると告げられたティム。冴えないけれど、どこか愛らしい。
私が初めてこの映画を見たのは大学一年生の今頃。でもこの映画のことはもっと前から知っていた。
高校生のころ、当時彼氏のいた友達がこの映画をみて感動したらしくやけに熱心に私にも見るように勧めてきた。あらすじも調べないまま、彼氏のいる高校生が恋愛ものの映画を見て自分と重ねて感動するのは当然のことだし、彼氏のいない私がひとりで見たところでどうにもならないと決めつけて、結局見なかった。
もし私にタイムトラベルの能力があったら真っ先に高校時代に戻って、そういうひねくれた可愛げのないところが彼氏のできない一番の理由だと当時の自分に言ってやりたい。
大学に入って再会したこの映画は、想像の何倍も素敵だった。甘々したラブストーリーかと思っていたけれど、家族や恋人など大事な人との時間のために時空を超えて奔走するティムが健気で素敵だし、ヒロインのメアリーもめちゃめちゃ可愛い。
好きなシーンはケイトモスの展示でティムがメアリーを待つシーン。純粋で良い。けど、How long will I love youが流れる駅でのシーンも捨てがたい。
パートナーがいるいないに関わらず、真面目に生きていこうと思える映画。