フランス退屈日記

9月から始まったフランス留学でのあれこれ。旅と生活の記録。

気分屋なフランス人

だんだんまた少しあったかくなりつつも、不安定な天気が続いていてある意味春らしいリヨンです。

 

私も桜みたかったな〜

中目黒の川沿いでいちごが入ったおしゃれなアレ飲みたい。ついでに一昨年の冬に行けなかった小洒落た水炊きのお店でたらふく食べて、溶けるように眠りたい〜

 

月曜日の今日は本来なら必修のフランス語とフランス文化の授業があるけれど、どちらも期末試験が終わったので、今日は夕方から始まる日本の歴史と文化の授業。

 

神道とか仏教とか宗教っぽい内容でした。

 

きょうは毎週この授業で会うフランス人の女の子の話。

 

haru-log.hatenadiary.jp

 このニックネーム作戦に登場した女の子だ。

 

授業で会うだけなのでそんなに大したことは話さないけれど、口から生まれてきたのではないかと思うほどペラペラよく喋る彼女は、楽しいとか悲しいとかそいう感情がかなりわかりやすい。そして残念ながら今日は悲しい日だったようだ。

 

友達との関係で悩んでいるとかで、こちらが聞き取れているかなんて気にせずペラペラもごもご話すのでほとんどあんまりわからないのだけど、そうやってひたすら喋って(時には喋りながら泣いて)落ち着くと、決まって「ゴメンネ〜(私は)つよい(から大丈夫)〜」と日本語で言って帰っていく面白い子だ。

 

思えば、彼女だけでなく、フランス人はかなり気分屋だなーと思ったことがこれまで何度あっただろうか。

 

ミュンヘンに行った時、ボーダーコントロールの検査官はめちゃめちゃ機嫌が悪かった。首で挟んだ受話器に向かってありとあらゆる文句をぶつけ、ため息とともに受話器をおいた後は、やれ搭乗券を見せろだのフランスの滞在許可証はあるかなど、本来は必要のない質問ばかりしてきた。一方で日本に帰る時の検査官は日本語を勉強中だったのか、かなり流暢な日本語で「はるかチャーン、ニッポンに帰るの〜?」と、ちょっとめんどくさい女子大の友達みたいな口調で話しかけてきた。

 

機嫌が良ければ色々頑張れちゃうけれど、虫の居所が悪ければたとえ仕事だってもう嫌でたまらない。職場に私情持ち込みまくりである。

 

しかしフランスに滞在してみて、(同僚としてそこまで感情の起伏を出されると一緒に働くのはめんどくさそうだけど) 意外とフランス人のそういうところは人間らしくて憎めないなぁと思う。

 

中学生くらいまではスクールカーストとか女子のグループとかその類の諸々に悩まされたりもしていたけれど、成長するにつれてペースの合わない人との付き合い方を体得して、大学に入ってからはもう人間関係で泣いたり、凹んだりすることはなくなった。

大人になったといえば聞こえはいいけれど、その分嬉しいことやいいことがあっても前みたいに感動したりすることもなくなったり、つまりは感情の振れ幅が小さくなってしまっただけのような気がする。

 

 

大人になると、悲しくても人前で泣くの恥ずかしいし、え、どうしたの?って心配されちゃったら事情話さなきゃいけないけど、話したくないことの方が多いし面倒だし、泣くのも笑うのも我慢する方が楽チンだけど

 

自分の気持ちや自分の思う幸せに正直なフランス人はなんだかんだ楽しそうなのだ。

だからわたしも悲しいときはないちゃうし、楽しい時はいっぱい笑っちゃお〜